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Computer Engineering, Arts and Books

謙虚なるプログラマ:エドガー・ダイクストラ博士

ダイクストラ法、構造化プログラミング、セマフォ、etc.

 ダイクストラ法、構造化プログラミング、セマフォ等を考案した偉大な計算機科学者、エドガー・ダイクストラ博士。
 1972年にACMチューリング賞を受賞した際の受賞講演(日本語訳)を見つけたのでメモしておく。
計算機科学を学ぶ上で抽象化・階層化・部品化という思考方法はとても重要である。以下の文献では、プログラミングと抽象化についての卓越した考察が述べられており、大変、勉強になった。

エドガー・W・ダイクストラ: 謙虚なるプログラマ (The Humble Programmer)

 学生時代に誰から聞いたのかは忘れてしまったが、私は以下のダイクストラ博士のエピソードが印象に残っている。

ダイクストラはソフトウェアについて様々な発明をしたが、自分のコンピュータを所有したのは比較的遅く、しかもめったに使わなかった。1972年以降のEWDはほとんどが手書きである。講義の際は黒板にチョークで書き、オーバーヘッドプロジェクタも滅多に使わなかった。アップルのMacintoshを購入してからも、電子メールとWebブラウザ以外には使わなかったエドガー・ダイクストラ - Wikipediaより引用)

 このエピソードを思い出すたびに、紙と鉛筆のみでじっくり物事を考えてみたいと思ってしまう。