Raspberry Pi 2 model b + 外付けHDDでファイルサーバー(MacとWindowsに対応した)を構築してみる(on MacOS)
Raspberry Piと外付けHDDでファイルサーバーを構築してみる
環境
リモート:Raspberry Pi2 Model B(Raspbian GNU/Linux 9.6 (stretch))+ 外付けHDD(250GB)
ホスト:macOS Mojave version 10.14.2
1, 外付けHDDをexFAT形式でフォーマットする
外付けHDDをWindwos、macOS両方からアクセス可能なexFAT形式にファーマットする。
macOS上でのファーマット手順
アプリケーション => ユーティリティ => ディスクユーティリティで外付けHDDをexFAT形式でファーマットする。
2, 外付けHDDをRaspberry Pi上にマウントする
必要なツールをインストール
Raspberry Piにアクセスし、exFAT形式を扱うためにexfat-fuseとexfat-utilsをインストールする。
$ sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
外付けHDDのUUIDを調べる
外付けHDDをRaspberry Piに接続して、blkidコマンドより外付けHDDのUUIDを調べる
$ sudo blkid /dev/sda1: LABEL="EFI" UUID="67E3-17ED" TYPE="vfat" PARTLABEL="EFI System Partition" PARTUUID="f0a75650-cf5d-4718-8af1-dc7b66a3f895" /dev/sda2: LABEL="RaspberryPi" UUID="5662-CA45" TYPE="exfat" PARTLABEL="RaspberryPi" PARTUUID="8e245eff-3662-4cb7-8a3b-637ac7f6ac66"
上記の通り、LABEL="RaspberryPi"が該当HDDで、UUID="5662-CA45"ということを確認する。
(※注 LABEL、UUIDは環境によって異なる。)
起動時にHDDを自動的にマウントしてくれるように設定する
/etc/fstabを開き、
$ sudo vim /etc/fstab
以下のマウントの設定(デバイス指定、マウントポイント、ファイルシステム、マウント時のオプション)を追記する。
UUID="5662-CA45" /mnt/hdd/raspberrypi exfat-fuse async,auto,dev,exec,gid=65534,rw,uid=65534,umask=007 0 0
再起動する
sudo reboot
3, samba(ファイルサーバー)の設定
sambaをインストールする
Raspberry Pi にログインして、以下のコマンドよりsambaをインストールする。
sudo apt-get install samba
sambaを設定する
/etc/samba/smb.confを開き、
sudo vim /etc/samba/smb.conf
以下の設定情報を追記する。
[pi] comment = RaspberryPi2によるNAS path= /mnt/hdd/raspberrypi read only = no guest ok = yes force user = pi unix extensions = no
設定プロパティの意味は以下の通りである。
・[任意の共有名] ・comment:任意のコメント ・path :HDDのマウントポイント ・read only:Noと設定することで「読み込みだけでなく、書き込みも可能」とする ・guest ok:Yesと設定することで「クライアントからの接続は、ゲスト接続」とする ・force user:サーバーにアクセスできるユーザー名
sambaを再起動
sudo /etc/init.d/samba restart
これで、一通りのsamba(ファイルサーバー)の設定は完了。
4, ファイルサーバーにホスト名を設定する。
必要なツールをインストールする
ファイルサーバーにホスト名を設定するためにavahiをインストールする。
sudo apt-get install avahi-daemon
ホスト名を変更
以下のコマンドより、/etc/hostnameを開き、ホスト名を「raspberrypi」から「raspi2」(このホスト名は任意である)に変更する。
sudo vim /etc/hostname
続いて、/etc/hostsを開き、「raspberrypi」のところを「raspi2」(先ほど設定した名前と同じホスト名)に変更する。
sudo vim /etc/hosts
再起動
これで、ホスト名の変更は完了。
5, ファイルサーバーにアクセスしてみる
MacOSからアクセスする
finderを開く => メニューバー「移動」=> 「サーバーに接続」を選択。
サーバー名を「smb://raspi2」、ユーザーの種別を「ゲスト」で接続する。
Windowsからアクセスする
「ファイル名を指定して実行」=> 「¥¥RASPI2」で接続する。