Raspberry Pi 4にPyTorchをインストールする。
Raspberry Pi4に機械学習ライブラリPyTorchをインストールしてみる。
手順
パッケージのアップデート
$ sudo apt-get update $ sudo apt-get upgrade
2Gのswap領域を作成する。
PyTorchのビルドにはメモリを大量に使用するので、そのために2Gのswap領域を用意する。
$ sudo dd if=/dev/zero of=/swap1 bs=1M count=2048 #2GBのSWAPファイルを作成 $ sudo mkswap /swap1 # 空のスワップ対応ファイルを作成
次に、古いスワップスペースを無効にし、新しいスワップスペースを有効にするために、"/etc/fstab"を開き、以下の記述をファイルを最後に追記する。
("/swap0 swap swap"の記述がある場合はそれを以下に変更する。)
/swap1 swap swap
以下のコマンド(or システムの再起動)で設定を反映する。
$ sudo swapoff /swap0 $ sudo swapon /swap1
必要なパッケージをインストール
$ sudo apt-get -y install cython3 m4 $ sudo apt-get -y install libblas-dev libopenblas-dev $ sudo apt-get -y install libatlas-dev libatlas-base-dev $ sudo apt-get -y install python3-dev python3-yaml python3-cffi
PyTorchをgit cloneしてパッチをあてる。
$ git clone https://github.com/pytorch/pytorch --depth 1 --recursive $ git submodule update --remote third_party/protobuf $ cd pytorch
PyTorchをビルドする時の環境変数を設定する
$ export NO_CUDA=1 $ export NO_DISTRIBUTED=1 $ export NO_MKLDNN=1 $ export BUILD_TEST=0 $ export MAX_JOBS=4 # MAX_JOBSはビルド時に稼働させるプロセッサコア数
ビルド
(python3のバージョンは3.7.3を使用した。)
$ python3 setup.py build
他のRaspberry Piにインストールするためにpipパッケージを作成
$ python3 setup.py bdist_wheel
pipよりPyTorchをインストール
$ cd dist $ pip3 install torch-1.5.0a0+e2f1288-cp37-cp37m-linux_armv7l.whl
torchvisionのインストール
ついでにPyTorchのパッケージであるtorchvisionをインストールしておく。
$ pip3 install torchvision