研究(学問)をするということはどういうことなのか?
一度読んだ小説をもう一度読み返すことは少ないのだが、この本だけはたまに読み返したくなる。
学問をすることの深さと、一つのことを突き詰めた研究者の純粋さが描かれた静かで美しい小説である。
以下、大まかなあらすじである。
文字を読むことが苦手だった僕(主人公)は好きな数学と物理で大学の入試を突破する。 ところが、大学の講義は高校の授業の延長に近く、彼の期待するようなものではなかった。 大学の講義にすっかり失望した僕だったが、学部4年生の時に研究活動をすることになり転機が訪れる。 そこで、彼は今までの勉強とは全く違った世界と対面し、研究活動に没頭していく。
理系の大学にいる人。理系の大学にいた人。また、今、大学で実際に研究活動をしている人が読むと楽しめるかも(?)
喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/16
- メディア: 文庫
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